「潮回り(しおまわり)」は、潮の満ち引きの大きさが、日によって変わっていく周期のことです。釣り場や釣具店では「今日は大潮」「小潮だから渋い」といった会話がよく聞かれます。この記事では、潮の満ち引きの基本、大潮・中潮・小潮などの潮回りの種類、釣りへの影響、潮見表の見方、安全のための注意点を解説します。
うっちー





まずは潮の満ち引きの基本
海の水面の高さは、月と太陽の引力によって、1日の中で上がったり下がったりしています。水面が一番高くなるときを「満潮」、一番低くなるときを「干潮」といい、多くの場所では1日にだいたい2回ずつ、約6時間ごとに入れ替わります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 満潮 | 水面が一番高くなる状態 |
| 干潮 | 水面が一番低くなる状態 |
| 上げ潮 | 干潮から満潮に向かって、水面が上がっていく時間 |
| 下げ潮 | 満潮から干潮に向かって、水面が下がっていく時間 |
| 潮止まり | 満潮や干潮の前後で、潮の動きがほとんど止まる時間 |
| 干満差(かんまんさ) | 満潮と干潮の水面の高さの差 |
潮回り=満ち引きの大きさの周期
満潮と干潮の差(干満差)は、毎日同じではありません。月の満ち欠けに合わせて大きくなったり小さくなったりしており、この変化を段階ごとに呼び分けたものが「潮回り」です。
| 潮回り | 時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大潮 | 新月・満月のころ | 干満差が最も大きい。潮がよく動く |
| 中潮 | 大潮と小潮の間 | 干満差は中くらい |
| 小潮 | 半月(上弦・下弦)のころ | 干満差が小さい。潮の動きがゆるやか |
| 長潮 | 小潮の終わりごろ | 干満差が特に小さく、満ち引きがだらだらと長く続く |
| 若潮 | 長潮の翌日 | 干満差が再び大きくなり始める |
潮回りは「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」の順に移り変わり、およそ15日(半月)で一巡します。
潮回りと釣りの関係
一般的に、潮がよく動いている時間は、エサになる生き物が流されて動き、魚の活性(エサを食べようとする元気さ)も上がりやすいといわれています。そのため、潮がよく動く大潮や中潮は、釣れやすい日とされることが多いです。
- 大潮でも釣れるとは限らない:流れが速すぎて仕掛けが流されたり、水が濁ったりすることもあります
- 小潮や長潮でも釣れないわけではない:流れがゆるやかな分、仕掛けを落ち着いて操作しやすい日でもあります
- 1日の中の「潮が動く時間」が大切:どの潮回りでも、満潮・干潮の前後の潮止まりは食いが落ちやすく、潮が動き出すタイミングがチャンスになりやすいです
昔から「上げ三分、下げ七分」ということわざがあり、上げ潮の始まりのころや、下げ潮の終わりに近いころが釣れやすいといわれています。






潮見表(タイドグラフ)の見方
その日の満潮・干潮の時刻や潮回りは、「潮見表(しおみひょう)」で確認できます。グラフで表したものは「タイドグラフ」とも呼ばれます。気象庁のホームページの潮位表や、釣具店の店頭、釣り向けのアプリなどで調べられます。
- 地点を選ぶ:潮の時刻は場所によって違うため、釣りに行く場所に一番近い地点を選びます
- 満潮・干潮の時刻を見る:グラフの山が満潮、谷が干潮です
- 潮位を見る:「cm」で表示される水面の高さです。山と谷の差が大きいほど、潮がよく動く日です
- 潮回りを見る:「大潮」「小潮」などの表示で、その日の潮回りが分かります
潮が動く時間と、日の出・日の入り前後の「まずめ」が重なると、さらに釣れやすいといわれます。まずめについては「まずめって何?」で解説しています。


潮回りと安全
潮の満ち引きは、釣れやすさだけでなく、安全にも大きく関わります。
- 干潮で渡った場所に取り残される:干潮のときに歩いて渡れた磯や岩場が、満潮で渡れなくなることがあります。大潮の日は特に水位の変化が大きくなります
- 満潮で足元まで波が来る:満潮の時間は、普段は濡れない場所まで波をかぶることがあります
- 干潮で現れた岩は滑りやすい:海藻が付いた岩は非常に滑ります。滑りにくい靴を履きましょう
釣りに行く前に、満潮・干潮の時刻を必ず確認し、潮が満ちてくる前に安全な場所へ戻れる計画を立てておきましょう。
潮回りの確認に役立つ道具
| 道具 | 役立つ場面 |
|---|---|
| 潮見表(紙・アプリ) | 釣りに行く日の満潮・干潮の時刻と潮回りを確認する |
| タイドグラフ表示機能付きの腕時計 | 釣りをしながら、今の潮の状態を手元で確認できる |
| 滑りにくい靴 | 干潮で現れた濡れた岩場や、海藻の付いた足場で |
| ライフジャケット | 満潮時の波や、足場の変化に備える |


まとめ
- 潮回りは、満ち引きの大きさが変わっていく約15日の周期
- 大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の順に移り変わる
- 潮がよく動く時間は釣れやすいといわれるが、潮回りだけで決まるわけではない
- 釣りの前には潮見表で満潮・干潮の時刻を確認し、安全な計画を立てる
ほかの用語は釣り用語辞典から探せます。









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