「キャスト」は、仕掛けやルアーを投げることです。釣りの動作の中でも最初に覚える基本ですが、投げ方にはいくつか種類があり、周りの人や自分の安全にも深く関わります。この記事では、キャストという言葉の意味、投げ方の種類、狙った場所へ投げるコツ、安全に投げるためのポイントを解説します。
うっちー


キャスト=仕掛けやルアーを投げること
キャスト(cast)は英語で「投げる」という意味で、釣りでは竿を振って仕掛けやルアーを狙った場所へ飛ばす動作を指します。「キャスティング」とも呼ばれます。足元に仕掛けを落とすだけのサビキ釣りなどではキャストしないこともありますが、ちょい投げやルアー釣りでは欠かせない動作です。
キャストでは、力よりも「竿のしなり」を使うことが大切です。竿を振ったときに竿先がしなり、その反発で仕掛けが前へ飛んでいきます。腕の力だけで投げようとすると、かえって飛ばなかったり、狙った方向からそれたりします。


キャストの種類
| 投げ方 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| オーバーヘッドキャスト | 竿を頭の上から前へ振り下ろす、基本の投げ方。まっすぐ飛ばしやすい | 遠くを狙うとき、周りに人がいないとき |
| サイドキャスト | 竿を体の横から水平に近い角度で振る。低い弾道で飛ぶ | 頭上に木や屋根があるとき、風が強いとき |
| アンダーキャスト | 竿を下から前へ軽く振り出す。飛距離は出ないが、正確に落としやすい | 足元から近い場所、狭い場所を狙うとき |
| 振り込み | 仕掛けを振り子のように揺らして、そっと前へ送り出す | ウキ釣りなど、軽い仕掛けを近くに入れるとき |
サイドキャストは、竿を振る範囲が横に広がるため、隣の人に当たりやすい投げ方です。周りに人がいるときは使わないようにしましょう。






基本のキャストの流れ
スピニングリールを使ったオーバーヘッドキャストの基本の流れです。
- 仕掛けを竿先から30〜50cmほど垂らす(この長さを「タラシ」といいます)
- 糸を人差し指に掛けて、ベールを起こす
- 後ろと周りに人や障害物がないことを確認する
- 竿を頭の後ろまで振りかぶり、狙う方向へまっすぐ振り出す
- 竿が頭の上を通り過ぎて、斜め前を向いたあたりで人差し指を離す
- 仕掛けが着水したら、ベールを手で戻して糸のたるみを巻き取る
指を離すのが早すぎると仕掛けが真上に飛び、遅すぎると足元に叩きつけられます。最初は飛距離を気にせず、狙った方向へまっすぐ飛ぶことを目指しましょう。ベールの扱いは「ベールって何?」で詳しく解説しています。


安全にキャストするためのポイント
- 投げる前に必ず後ろを見る:仕掛けの針は、振りかぶったときに真後ろを通ります。通行人や自分の荷物がないか確認しましょう
- 隣の人との間隔を空ける:混んでいる釣り場では、投げる方向を周りの人とそろえると、糸が絡む「オマツリ」も防げます
- 帽子とメガネを着ける:風で仕掛けが戻ってくることがあります。目や顔を針から守りましょう
- 竿のオモリ負荷を守る:竿に合わない重さの仕掛けを投げると、竿が折れる原因になります


キャストにまつわる用語
- タラシ:投げる前に、竿先から垂らしておく糸の長さ
- 着水:投げた仕掛けやルアーが水面に落ちること
- 遠投(えんとう):できるだけ遠くへ投げること
- フェザリング:仕掛けが飛んでいる間、指でスプールの糸に軽く触れて、糸の出方を調整すること
- バックラッシュ:ベイトリールで投げたとき、糸が出すぎてリールの中で絡まること
キャストに役立つ道具
| 道具 | 役立つ場面 |
|---|---|
| 帽子 | 戻ってきた仕掛けや日差しから頭を守る |
| 偏光サングラス | 目を針から守る。水面のギラつきを抑えて、ウキや水中も見やすくなる |
| 滑りにくい靴 | 足元が濡れた堤防でも、踏ん張って投げられる |
| 自分に合った竿 | 投げる仕掛けの重さに合った竿を使うと、力まずに飛ばせる |
偏光サングラスは、数千円の入門モデルからあります。プロックスの偏光グラス(PX932)は、偏光度とUVカット率がどちらも「99%以上」のモデルです。
服装や持ち物は入門講座のSTEP1で、竿の種類は「ロッドって何?」で紹介しています。






まとめ
- キャストは、仕掛けやルアーを投げること
- オーバーヘッド・サイド・アンダー・振り込みなど、場面で投げ方を使い分ける
- 腕の力より、竿のしなりを使って投げる
- 投げる前の後方確認と、帽子・メガネで安全に









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