難易度基礎 ★★☆☆☆
所要時間約11分
前提STEP3(仕掛け・エサ)
道具と仕掛けがそろったら、いよいよ釣り場で実際に釣る番です。この記事では、竿とリールの準備から、投げ方、サビキ釣りとちょい投げの釣り方、アタリとアワセ、魚の取り込み、片付けまで、釣り場での一日の流れを順番に解説します。はじめは誰でもうまくいきません。流れを頭に入れておけば、釣り場であわてずにすみます。
この記事で身につく力
- 竿とリールを準備して、糸をガイドに通し、ドラグを合わせられる
- 安全に投げて、着水後の操作までできる
- アタリに気づいて合わせ、魚を取り込める
うっちー


結論:釣りは6つの段階で進む
- 準備する:竿を伸ばし、リールを付け、糸を通して仕掛けを付ける
- 仕掛けを入れる:サビキ釣りは足元に落とす。ちょい投げは投げる
- 待つ・誘う:狙う深さで待ったり、ゆっくり動かしたりする
- アタリとアワセ:魚がエサに食いついた合図に気づき、針を掛ける
- 取り込む:糸をゆるめずに巻いて、魚を手元まで寄せる
- 片付ける:仕掛けとゴミを片付けて、道具を洗って帰る
このうち、はじめての人におすすめなのは、足元に仕掛けを落とすだけのサビキ釣りです。投げる練習は、慣れてからちょい投げで始めれば大丈夫です。
① 竿とリールの準備
リールを付けて、糸を通してから竿を伸ばす
まず、縮めたままの竿のリールシートにリールをしっかり差し込み、ゆるまないように留め具を締めます。糸をガイドに通してから、振出竿を穂先側から順に引き出して伸ばすと、スムーズに準備できます。竿の各部の名前や振出竿の扱い方は、STEP2でまとめています。
糸をガイドに通す
- リールのベールを起こして、糸を出せるようにします。
- 手元に近いガイドから順に、すべてのガイドに糸を通します。
- 穂先側から竿を伸ばし、ガイドが一直線に並ぶようにそろえます。ベールを戻し、ガイドを1つ飛ばしたり、糸が竿に巻きついたりしていないか確かめます。
ガイドを1つでも飛ばすと、投げたときに糸が引っかかったり、魚が掛かったときに竿が折れたりする原因になります。
仕掛けを付ける
糸の先に、スナップ付きサルカンで仕掛けを付けます。糸の結び方は「釣り糸の結び方」で解説しています。サビキ仕掛けは、竿より長いと扱いにくいので、竿の長さに合わせて切ってから使いましょう。切るときは下のほうの針を切り、切り口にオモリやカゴを付けるスナップ(サルカン)を結び直します。切った残りの針も、ていねいに持ち帰ります。
ドラグを合わせる
ドラグは、魚に強く引かれたときに糸を出して、糸が切れるのを防ぐしくみです。仕掛けを付ける前に、竿先から出た糸を手で持って竿を曲げるように引っぱり、強めに引くと「ジーッ」と糸が出るくらいに合わせておきましょう。針のついた仕掛けを手で引くのは危ないので、必ず仕掛けを付ける前に確かめます。締めすぎると糸が切れやすく、ゆるすぎると針がしっかり掛からず、魚を寄せられません。
② 竿の持ち方と、指のかけ方
- タラシを30〜50cmにする:竿先から仕掛けまでの糸の長さ(タラシ)を、30〜50cmくらいに巻き取ります。
- リールの脚を指ではさんで竿を持つ:リールの脚(竿に付いている部分)を、中指と薬指のあいだなどにはさむと、竿が安定します。
- 人差し指に糸をかける:スプールから出ている糸を、人差し指の第一関節あたりにかけます。
- ベールを起こす:糸を指にかけたまま、もう片方の手でベールを起こします。この順番を逆にすると、糸が一気に出てしまうので注意しましょう。
③ 投げ方:時計の針で覚える
投げる前には必ず、後ろと周りに人がいないか、頭の上に電線や木がないかを確かめましょう。基本の投げ方は、竿を頭の上から前に振る「オーバーヘッドキャスト」です。
- 体を、投げたい方向に向けます。
- 真上を12時として、竿を1時くらいの位置までゆっくり振りかぶります。
- 竿を前に振り、11時くらい(真上より少し前)の位置で、人差し指の糸を離します。
- 竿は10時くらいで止め、仕掛けが飛んでいく方向に竿先を向けておきます。
指を離すのが早すぎると仕掛けが高く上がり、遅すぎると目の前の水面にたたきつけてしまいます。力いっぱい振る必要はありません。まずは軽く、まっすぐ投げることを目標にしましょう。周りに人が多いときは、竿を下から前に振り出す「アンダーキャスト」で、足元近くに投げるのが安全です。投げ方の種類は「キャストって何?」でまとめています。






着水したら:ベールを戻して糸ふけを取る
仕掛けが水面に落ちたら(ちょい投げのように底まで沈める場合は、底に着いて糸が出なくなってから)、手でベールを戻し、たるんだ糸(糸ふけ)をハンドルを回して巻き取ります。糸がたるんだままだと、アタリが分からず、根掛かりの原因にもなります。
④ サビキ釣りの流れ
- カゴにコマセを詰める:カゴの8分目くらいまで入れます。詰めすぎると出にくくなります。
- 足元に落とす:ベールを起こして、仕掛けをまっすぐ沈めます。
- いったん底まで落とす:糸が止まったら底に着いた合図です。ベールを戻して、ハンドルを1〜2回巻いて底から少し離します。
- 竿をあおってコマセを出す:竿を小さく上下に動かして、カゴからコマセを出します。
- 少しずつ上げて待つ:30〜50cmくらいずつ巻き上げては止めて、アタリを待ちます。反応がなければ、また底から繰り返します。
魚がいる深さ(タナ)は日によって変わります。釣れた深さを覚えておき、次もその深さを重点的に探りましょう。サビキ釣りのコツは「サビキ釣りのやり方」でくわしく解説しています。
⑤ ちょい投げの待ち方・誘い方
ちょい投げは、仕掛けを投げて底まで沈め、底をゆっくり引いてくる釣り方です。
- 投げて着水したら、糸を出しながら底まで沈めます。
- ベールを戻して糸ふけを取り、糸を軽く張ります。
- 竿を横にゆっくり引いて仕掛けを少し動かし、止めて待ちます。竿を戻しながら、たるんだ糸を巻き取ります。
- これを繰り返しながら、手前まで探ってきます。
引いてくる途中で重くなって動かなくなったら、根掛かりかもしれません。竿をあおらず、糸をゆるめたり、角度を変えて引いたりしてみましょう。竿を置いて待つ「置き竿」をするときは、魚に竿ごと海に引きこまれないよう、竿受けを使ったり、竿を足元にしっかり置いたりしましょう。釣り場によっては、置き竿や投げ釣りが禁止されていることもあるので、ルールに従いましょう。
⑥ アタリとアワセ
アタリは、魚がエサに食いついた合図です。次のようなところに出ます。
- 竿先:波の揺れとはちがう、「ククッ」「グン」という小さな動き
- 手元:竿を持つ手に伝わる「コツン」という感触や、急に重くなる感じ
- 糸:張っていた糸が急にゆるんだり、横に走ったりする
- ウキ:ウキ釣りなら、ウキが沈んだり横に動いたりする
アワセは、竿を立てて針を魚の口に掛ける動作です。サビキ釣りは、アジなどが自分から針に掛かることが多いので、強く合わせなくても大丈夫です。ブルブルと魚がかかったら、そのままゆっくり巻きましょう。ちょい投げでは、アタリがあったら、糸を張ってから竿を小さく立てるように合わせます。大きく振りすぎると、魚の口が切れたり、仕掛けが飛んできたりするので注意しましょう。
⑦ 取り込み
- 竿の角度を保って、一定の速さで巻く:巻くのをやめたり、竿を寝かせたりすると糸がゆるみ、魚が外れやすくなります。
- 強く引かれたらドラグに任せる:無理に巻かず、竿を立てたままドラグで糸を出させて、魚が弱るのを待ちます。
- 小さな魚は抜き上げる:水面まで寄せたら、竿の弾力を使って、同じ力のまま一気に持ち上げます。
- 大きな魚や足場が高いときはタモで:先にタモを水の中に入れておき、魚を頭のほうから網に誘導して入れます。くわしくは「タモって何?」で解説しています。
取り込んだ魚の持ち方や針の外し方は、次のSTEP5で解説しています。
⑧ 片付け
- 仕掛けを外し、針が出たままにならないよう、元の袋や仕掛け巻きにしまいます。
- こぼれたコマセは、足元を水で流してきれいにします。
- 切れた糸やゴミは、必ず持ち帰ります。糸は、鳥や生き物に絡まる原因になります。
- 竿は手元側から順に縮めます。家に帰ったら、竿とリールを真水で洗いましょう(手入れの方法はSTEP2)。






よくある失敗と対策
| よくある失敗 | こうすれば防げる |
|---|---|
| 投げた瞬間に糸がからまった | ガイドを全部通しているか確かめる。着水したら(底まで沈めるときは底に着いてから)ベールを戻して糸ふけを取る |
| 仕掛けが足元に落ちる・真上に上がる | 指を離す位置を11時くらいに。力まずに振る |
| 魚が掛かったのに、巻いている途中で外れた | 巻くのを止めず、竿の角度を保って一定の速さで巻く |
| 魚に引かれて糸が切れた | ドラグを締めすぎない。竿を寝かせず、立てておく |
| 置き竿が海に持っていかれた | 竿受けを使う。竿から離れない |
まとめ
- 釣りは「準備→仕掛けを入れる→待つ・誘う→アタリとアワセ→取り込み→片付け」の6段階
- 糸はすべてのガイドに通す。ドラグは、強めに引くと糸が出るくらいに合わせる
- 投げるときは、指に糸をかけてからベールを起こし、1時まで振りかぶって11時で離す
- 着水したら、手でベールを戻して糸ふけを取る
- 取り込みは、竿を立てて一定の速さで巻く。強い引きはドラグに任せる
QUEST CLEAR
投げて、掛けて、寄せる流れを手に入れた。
次は、釣れた魚をどう扱うか。


参考:ダイワ「初心者入門 投げ方」、ダイワ「初心者入門 サビキ」、ダイワ「初心者入門 チョイ投げ」、農林水産省 aff「海釣り体験ガイド」、Honda釣り倶楽部「チョイ投げ」。




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