サビキ釣りは、疑似餌の付いた針がいくつも並んだ仕掛けと、コマセ(撒き餌)を使って、アジ・イワシ・サバなどの群れを狙う釣りです。堤防の足元に仕掛けを落とすだけで始められるので、入門講座のSTEP3でも「最初の釣り」として紹介しました。この記事では、道具の準備から実際の釣り方、釣れないときの見直しまでを順番にまとめます。
うっちー


サビキ釣りで狙える魚
堤防の近くを群れで回ってくる魚が、主な相手です。お魚図鑑の「釣れやすい時期」では、3種とも秋(9〜11月)が「よく釣れる」時期に入っています。
釣れやすい時期は地域や年によって前後します。また、底の近くを探っていると、ゴンズイのように毒のあるトゲを持つ魚が掛かることもあります。見慣れない魚は素手で触らず、「外道って何?」で扱い方を確かめてください。
必要な道具
| 道具 | 目安 | くわしくは |
|---|---|---|
| 竿 | 2〜3号、長さ2.4〜2.7m前後の万能竿 | ロッドって何? |
| リール | スピニングリールの2500〜3000番。糸付きが手軽 | リールとは? |
| 道糸 | ナイロンの2〜3号 | ライン(釣り糸)とは? |
| サビキ仕掛け | コマセを入れるカゴまで付いたセットが簡単 | この記事で解説 |
| コマセ | アミエビ。チューブ入りなら手が汚れにくい | コマセって何? |
| 水汲みバケツ | 手やカゴ、汚れた足場を洗う | あると安心な釣りの小物 |
| プライヤー・クーラーボックス | 針外しと、釣った魚の持ち帰りに | あると安心な釣りの小物 |
竿とリールをまだ持っていないなら、仕掛けまでそろったセットから始めると迷いません。プロマリンの「わくわくちょい投げ+サビキ釣りセット」は、長さ240cmの竿とリールに、サビキとちょい投げの仕掛け、ケース、ハサミまでそろったセットです。
仕掛けの選び方:下カゴと上カゴ
サビキ仕掛けには、コマセを入れるカゴの位置で2つのタイプがあります。
| タイプ | カゴの位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| 下カゴ | 仕掛けの一番下 | カゴがオモリを兼ねる。足元に落とすだけなので、初心者でも扱いやすい |
| 上カゴ | 仕掛けの一番上 | 一番下に別のオモリを付ける。カゴからこぼれたコマセの中を、下の針が通りやすい |
最初は、カゴまで一式そろった下カゴのセットがおすすめです。ハヤブサの「下カゴサビキセット リアルアミエビ(HA210)」は、一番下にカゴが付いたタイプです。袋には「針◯号・ハリス◯号」と書かれていて、小さな魚が多いときは針の小さいものが向いています。迷ったら、釣具店で「今どのサイズが釣れているか」を聞くのが確実です。
コマセは、しぼり出して使えるチューブタイプが手軽です。マルキユーの「アミ姫」はキャップを開けてしぼるだけで使え、フルーツ系の香りなので、アミエビのにおいが苦手な人でも扱いやすいエサです。






サビキ釣りのやり方(手順)
- 道糸の先に、サビキ仕掛けの一番上のサルカンを結びます。結び方は「釣り糸の結び方」で解説しています。
- カゴにコマセを8分目ほど詰めます。詰めすぎると、竿を動かしても出にくくなります。
- 竿を立てたままリールのベールを起こし、仕掛けを足元にまっすぐ落とします。
- 狙う深さ(タナ)まで沈んだら、ベールを戻して糸が出ないようにします。
- 竿を1〜2回ゆっくり上下させてコマセを出し、竿を止めて待ちます。
- 竿先がブルブルと動いたら魚が掛かった合図です。すぐに巻かずに少し待つと、ほかの針にも魚が掛かることがあります(追い食い)。
- ゆっくり一定の速さで巻き上げ、小さな魚ならそのまま抜き上げます。重くて竿が大きく曲がる魚はタモですくいます。
- カゴのコマセがなくなったら、詰め直して繰り返します。
ポイントは「動かしたら止める」です。竿を動かし続けると、疑似餌が落ち着かず、コマセの中にとどまる時間も短くなります。
タナ(深さ)の探し方
群れがいる深さに仕掛けがないと、コマセをまいても釣れません。最初は次の順で探します。
- まず底まで落とします。糸がふっとたるんだら、仕掛けが底に着いた合図です。
- リールを1〜2回巻いて、カゴを底から少し浮かせます。
- 数回コマセを出しても反応がなければ、リールを数回巻いて少し上の深さへ移ります。
- 釣れたら、その深さを覚えておきます。リールを巻いた回数や、糸の色の変わり目を目印にすると、次から同じ深さに落とせます。
周りで釣れている人がいれば、その人の仕掛けがどのくらいの深さにあるかを参考にするのも近道です。タナの考え方は「タナって何?」でくわしく解説しています。






釣れないときの見直しポイント
| こんなとき | 見直すこと |
|---|---|
| 周りは釣れているのに、自分だけ釣れない | タナが合っているか。周りの人の仕掛けと同じくらいの深さにそろえる |
| 魚は見えるのに食いつかない | 針やハリスが大きすぎないか。ひと回り小さい仕掛けに替える |
| コマセをまいても魚が寄ってこない | 群れが回ってきていない時間かもしれない。朝夕のまずめや、潮が動く時間を狙い直す |
| 仕掛けがすぐに絡む | 竿を大きく振り回さない。落とすときは竿を立てたまま、まっすぐ落とす |
マナーと安全
コマセで汚れた足場は、帰る前にバケツの水で流しましょう。残ったコマセを足元や海に捨てていくのはやめましょう。サビキ仕掛けには針がいくつも付いているので、周りの人や自分に引っかけないよう、人の近くで振り回さないでください。海に面した堤防では、ライフジャケットを着けて釣りをしましょう。
釣れた魚の針の外し方や、持ち帰りの判断は入門講座のSTEP5でまとめています。
まとめ
- サビキ釣りは、疑似餌の針とコマセで、アジ・イワシ・サバの群れを狙う釣り
- 最初はカゴまで付いた下カゴのセットと、チューブ入りのコマセが手軽
- 「コマセを出す→止めて待つ」をくり返すのが基本
- 釣れないときは、まずタナ(深さ)を見直す
- 帰る前に、コマセで汚れた足場を水で流す
仕掛け・エサ・ルアーの全体像は、入門講座のSTEP3で解説しています。










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