堤防や漁港で最も釣りやすい魚のひとつ。どの深さを泳ぎ、何を食べ、どう育つのかを知ると、サビキ釣りの「なぜ」が見えてきます。

| 分類 | スズキ目 アジ科 マアジ属 |
| 大きさ | 最大で40cm前後 |
| 分布 | 北海道〜九州の沿岸、瀬戸内海、沖縄。朝鮮半島や中国の沿岸にも |
| すむ層 | 中層〜下層(水深0〜100mほど) |
| 旬 | 4〜8月 |
| 別名 | ジンタ、ゼンゴ、マメアジ、キアジ、クロアジ ほか |
釣れやすい時期
いちばん釣れやすいのは 4〜6月・9〜11月
- 1月:釣れる
- 2月:釣れる
- 3月:釣れる
- 4月:よく釣れる
- 5月:よく釣れる
- 6月:よく釣れる
- 7月:釣れる
- 8月:釣れる
- 9月:よく釣れる
- 10月:よく釣れる
- 11月:よく釣れる
- 12月:釣れる
よく釣れる釣れる少ない
地域や年によって前後します。
生態と、釣りへのつながり
すむ層:中層から下層
水深200mより浅い海の、中層から下層にすみます。沿岸では水深0〜100mほどが中心です。
釣りへのつながり
表層を泳ぐ魚ではないので、サビキはまず底まで沈めます。反応がなければ少しずつ上げて、群れのいる深さ(タナ)を探します。
居着く群れと、回遊する群れ
内湾や瀬に定着する群れ(瀬付き)と、沖を回遊する群れがいます。瀬付きは体高が高く背中が黄色っぽい「キアジ」、回遊するほうは体高が低く背中が黒っぽい「クロアジ」と呼ばれます。
釣りへのつながり
釣れたアジの色と体形を見れば、居着きの群れか回ってきた群れかの見当がつきます。記録していくと、その港の傾向が見えてきます。
食べもの:大きくなると小魚へ
生まれたばかりの仔魚は小さな動物プランクトンを食べ、成長するにつれて魚を食べる傾向が強くなります。成魚はイワシ類やキビナゴなどの小魚、イカ類、オキアミ類を食べます。
釣りへのつながり
小さいアジは、アミエビを撒くサビキ釣りと相性がいい魚です。大きくなるほど小魚を追うので、大型狙いでは小魚に似せたルアーや泳がせ釣りも選択肢に入ります。
成長:大きさで年齢がわかる
生後1年で10〜18cm、2年で18〜25cm、3年で20〜30cm、5年で35cmほどになります。
釣りへのつながり
10cmに満たない「豆アジ」は、生まれて1年たっていない若い魚。20cmを超えるアジは、2〜3歳くらいと考えられます。
季節:産卵は南ほど早い
水温16〜22℃で産卵し、16〜17℃のときに最も活発です。産卵期は九州沿岸で1〜11月、西日本の太平洋岸で1〜5月、関東近海で5〜7月、東北の太平洋岸で7月ごろ。5cmほどの稚魚は流れ藻について暮らします。
釣りへのつながり
自分の地域の産卵期を知っておくと、その年に生まれた小さな群れがいつごろ港に入ってくるかを考える手がかりになります。
見分け方:ぜんごと小離鰭
「ぜんご(稜鱗)」と呼ばれる硬いうろこが、頭の後ろから尾まで側線の全体に並びます。よく似たマルアジとの見分けは、このぜんごと、尾の近くにある小さなひれ(小離鰭)が決め手。マアジには小離鰭がありません。
釣り人の経験則
釣り人のあいだでよく言われていることです。出典のある事実とは分けて載せ、釣り日記で一つずつ確かめていきます。
- 経験則常夜灯のある港では、夜にアジが集まりやすい未検証
- 経験則朝と夕方のまずめに食いが立つ未検証
- 経験則群れが入ると一気に釣れ、抜けるとぱったり止まる未検証
上級者ならどう考える?
なぜ常夜灯の下にアジが集まるのか?
アジは成長するほど小魚を食べます(上の「食べもの」)。光に寄ってくる小さな生き物や小魚を追ってきているのでは?
これは仮説です。釣行で試して、結果を釣り日記で報告します。
出典
- 東京都島しょ農林水産総合センター「マアジ」(すむ層・産卵・成長・食性・群れ)
- 市場魚貝類図鑑「マアジ」(分類・分布・大きさ・見分け方・旬・別名)
- 釣り百科(ヤマリア株式会社、監修:西野弘章)「アジ」(釣れやすい時期)

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