難易度基礎 ★★☆☆☆
所要時間約9分
前提STEP2(竿とリール)
竿とリールがそろったら、次は糸の先につける仕掛けと、魚を誘うエサを選びます。釣具店には、仕掛けやエサが壁一面に並んでいて、最初はどれを手に取ればいいのか分かりません。でも、「最初にどの釣り方をするか」を決めれば、買うものは自然に決まります。この記事では、釣り方の選び方から、仕掛けの袋の読み方、針の号数、エサの種類と扱い方、ルアーの入口まで順番に解説します。
この記事で身につく力
- 最初の釣り方を決めて、必要な仕掛けとエサを釣具店で迷わず買える
- 仕掛けの袋の表記と、針の号数を読める
- エサを正しく保存して、釣り場で扱える
うっちー


結論:最初はサビキ、次はちょい投げ
堤防で始めやすい釣り方は、主に次の4つです。
| 釣り方 | どんな釣り? | 主に釣れる魚 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| サビキ釣り | たくさんの小さな針がついた仕掛けを足元に落とし、まき餌(コマセ)で魚を集めて釣る | アジ・イワシ・サバなど | ◎ 最初の1回に |
| ちょい投げ | 仕掛けを軽く投げて、底にいる魚を狙う | キス・ハゼ・カレイなど | ○ 次の一手に |
| ウキ釣り | ウキで仕掛けを浮かせ、ウキの動きでアタリを見る | 小アジ・メバル・ウミタナゴなど | △ 慣れてから |
| ルアー釣り | エサの代わりに、魚の形をまねた疑似餌(ルアー)を動かして釣る | アジ・メバル・カマスなど | △ 慣れてから |
はじめての1回は、サビキ釣りがおすすめです。足元に落とすだけで投げる必要がなく、魚の群れが来れば初心者でも数が釣れます。慣れてきたら、少しだけ投げる「ちょい投げ」に挑戦してみましょう。
釣り方を決めると、買うものが決まる
| 釣り方 | 仕掛け | エサ | あると便利 |
|---|---|---|---|
| サビキ釣り | サビキ仕掛け(カゴ付き、またはカゴを別に買う) | アミエビ(コマセ) | コマセを詰めるスプーン、水くみバケツ |
| ちょい投げ | ちょい投げ用の仕掛け(天秤+オモリ+針) | 虫エサ(アオイソメなど)、または人工エサ | エサ入れ、タオル |
仕掛けを選ぶときは、竿に合わせることも大切です。見るポイントは次の2つです。
- 重さ:オモリやカゴの重さが、竿のオモリ負荷の範囲に入っているか(オモリ負荷の読み方はSTEP2)
- 長さ:仕掛けの長さが、竿より長すぎないか。竿より長いサビキ仕掛けは、慣れないうちは竿の長さに合わせて切って使うと扱いやすくなります
仕掛けの号数と竿の号数は、別の意味の数字です。数字を合わせて選ぶものではないので注意しましょう。
針の各部の名前と、号数の読み方
- チモト:糸(ハリス)を結ぶところ
- フトコロ:針の曲がった内側。魚の口がかかるところ
- カエシ:針先の内側にある小さなとげ。一度かかった針が抜けにくくなる
針の大きさは「号」で表します。同じ種類の針なら、号数が大きいほど針も大きくなります。ただし、針には「袖針」「キス針」「チヌ針」など種類があり、種類がちがうと、同じ号数でも大きさがかなりちがいます。号数は、同じ種類の中で比べる数字だと覚えておきましょう。
針に結ぶ糸をハリスといい、ハリスにも号数があります。ハリスは、道糸(リールに巻いた糸)より細いものを使うのが基本です。根掛かりしたときにハリスのほうが先に切れるので、道糸や仕掛け全体をなくさずにすみます。糸の号数については「ライン(釣り糸)とは?」でまとめています。
仕掛けの袋の読み方
はじめは、針や糸があらかじめ組まれた完成仕掛けを買えば大丈夫です。袋には、次のような情報が書かれています。
| 表記 | 意味 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 針の号数(例:針4号) | 針の大きさ | 釣れている魚の大きさに合わせる。サビキなら小アジは3〜5号前後が目安 |
| ハリスの号数(例:ハリス1号) | 針に結ぶ糸の太さ | 針の号数と組み合わせて決まっていることが多い |
| 全長(例:1.2m) | 仕掛けの長さ | 竿より短いものを選ぶか、竿に合わせて切る |
| 針の数(例:6本針) | ついている針の数 | はじめは針の数が少なめのほうが、からまりにくい |
サビキ仕掛けには、カゴを仕掛けの上につける「上カゴ式」と、下につける「下カゴ式」があります。ちがいや選び方は「サビキ釣りのやり方」でくわしく解説しています。
3つの仕掛けは「狙う深さ」がちがう
- サビキ仕掛け:足元の、表層から底まで。コマセで集めた魚の群れがいる深さを探ります。
- ちょい投げ仕掛け:少し沖の底。天秤とオモリで仕掛けを底に沈め、底にいる魚を狙います。
- ウキ仕掛け:ウキの下の決まった深さ(タナ)。ウキ止めの位置で、エサの深さを調整します。
それぞれの仕掛けの部品の名前は、「仕掛けって何?」、「オモリって何?」、「ウキって何?」でまとめています。
エサの種類と扱い方
釣りのエサには、針につけるさしエサと、まいて魚を集めるまきエサ(コマセ)があります。サビキ釣りでは、カゴに入れたアミエビがまきエサの役目をし、針には魚の皮やビニールなどでできた疑似餌がついています。






| エサ | 使う釣り | 保存と扱い方 |
|---|---|---|
| アミエビ(冷凍) | サビキ釣りのまきエサ | 冷凍のものは、とけるまで時間がかかる。前の晩に冷蔵庫へ移すなど、早めに準備する(夏は早くとけて傷みやすいので、保冷剤と一緒に持ち運ぶ) |
| チューブ入りのアミエビ(例:アミ姫) | サビキ釣りのまきエサ | 常温で持ち運べて手が汚れにくい。高温と直射日光は避ける |
| アオイソメなどの虫エサ | ちょい投げ、ウキ釣り | 生き物なので、保冷剤で涼しく保つ。水に濡らしすぎない |
| 人工の虫エサ(例:パワーイソメ) | ちょい投げ | 常温で保存でき、虫が苦手な人でも使いやすい。高温の車内や直射日光は避ける |
使い切れなかった虫エサやアミエビは、釣り場に捨てずに持ち帰りましょう。まきエサ(コマセ)は、釣り場によっては使い方が決められていたり、禁止されていたりします。行く前に、釣り場のルールを確かめておきましょう。コマセのくわしい使い方とマナーは「コマセって何?」で解説しています。
虫エサの付け方
- 虫エサを、針の長さより少し長いくらいに切ります(小さな魚を狙うときは短めに)。
- 切り口から針先を入れ、針の曲がりに沿って、チモトの近くまでまっすぐ通します。
- 針先を少しだけ外に出し、エサの端を1〜2cmほど垂らします。
エサが曲がってついていると、仕掛けが回ってからまりやすくなります。人工の虫エサも、同じようにまっすぐ刺して使います。エサをさわったあとの手は、タオルやウェットティッシュでふきましょう。
ルアー釣りの入口
ルアーは、魚の形や動きをまねた疑似餌です。エサの準備や保存がいらない一方で、動かし方で釣れ方が変わるので、エサ釣りに慣れてから始めるのがおすすめです。






| ルアー | 特徴 |
|---|---|
| ワーム+ジグヘッド | やわらかいゴムのような疑似餌(ワーム)を、オモリと針が一体になったジグヘッドにつけて使う。ワームには針がついていないので、ジグヘッドと組み合わせるのが基本 |
| メタルジグ | 金属でできた重いルアー。遠くまで投げられ、深いところも探れる |
| ミノー | 小魚の形をしたプラスチックなどのルアー。巻くだけで泳ぐように動く |
ルアーの種類は「ルアーって何?」で、ワームとジグヘッドの選び方は「アジング入門 STEP3」でくわしく解説しています。
予算の目安
竿とリール以外に、1回の釣りでかかる仕掛けとエサの費用の目安です。
| 釣り方 | 買うもの | 費用の目安 |
|---|---|---|
| サビキ釣り | サビキ仕掛け(カゴ付き)2〜3枚、アミエビ | 1,000〜2,000円前後 |
| ちょい投げ | ちょい投げ仕掛け2〜3組、虫エサまたは人工エサ | 1,000〜2,000円前後 |
※2026年10月時点の目安です。仕掛けは根掛かりやからまりで使えなくなることがあるので、予備を1〜2枚多めに持っていくと安心です。
竿とリールから、仕掛けまでまとめてそろえたい人は、サビキとちょい投げの仕掛けがついたセットもあります。
よくある失敗と、安全の注意
| よくある失敗 | こうすれば防げる |
|---|---|
| 竿より長いサビキ仕掛けで、からまって使えなかった | 竿の長さに合わせて切ってから使う |
| 冷凍のアミエビが、釣り場でとけていなかった | 前の晩に冷蔵庫へ移す。チューブ入りを使う |
| 虫エサが暑さで弱ってしまった | 保冷剤と一緒に、日かげに置く |
| 竿のオモリ負荷より重い仕掛けを使った | 仕掛けのオモリの号数を確かめてから買う |
- 針は鋭いので、仕掛けを袋から出すときや結ぶときは、指に刺さないようゆっくり作業する
- 使い終わった仕掛けや針は、ゴミとして持ち帰る。放置された針は、人や鳥のけがの原因になる
- まきエサの使い方は、釣り場のルールに従う
まとめ
- 最初はサビキ釣り、次はちょい投げ。釣り方を決めると、買う仕掛けとエサが決まる
- 仕掛けは、オモリの重さと長さを竿に合わせる。号数を合わせるものではない
- 針の号数は、同じ種類の中で比べる。ハリスは道糸より細く
- 冷凍エサは早めに解凍、虫エサは涼しく。使い切れないエサは持ち帰る
- ワームはジグヘッドと組み合わせて使う。ルアーはエサ釣りに慣れてから
QUEST CLEAR
仕掛けとエサの知識を、手に入れた。
次は、いよいよ実際に投げて釣る番。


参考:ダイワ「初心者入門 ハリ」、ダイワ「初心者入門 サビキ」、ハヤブサ「HA210」、マルキユー「アミ姫」、マルキユー「パワーイソメ」、シマノ「ルアーとは?」。




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