【初心者向け】投げ方・釣り方の基本(STEP4)

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堤防で竿を掛げ、竿先に掛かった小さなアジを喜ぶ女性のイラスト(初心者講座STEP4 釣り場での投げ方・釣り方)

難易度基礎 ★★☆☆☆

所要時間約11分

前提STEP3(仕掛け・エサ)

道具と仕掛けがそろったら、いよいよ釣り場で実際に釣る番です。この記事では、竿とリールの準備から、投げ方、サビキ釣りとちょい投げの釣り方、アタリとアワセ、魚の取り込み、片付けまで、釣り場での一日の流れを順番に解説します。はじめは誰でもうまくいきません。流れを頭に入れておけば、釣り場であわてずにすみます。

この記事で身につく力

  • 竿とリールを準備して、糸をガイドに通し、ドラグを合わせられる
  • 安全に投げて、着水後の操作までできる
  • アタリに気づいて合わせ、魚を取り込める
うっちー
道具はそろったけど、釣り場に着いたら何から始めればいいんだろう?
アジル
……カラオケも、曲を入れて、マイクの電源を入れてから歌うでしょ。釣りにも、たぶんそういう順番があるんだと思う
目次

結論:釣りは6つの段階で進む

釣りは6つの段階で進む 釣りの流れを6つの段階で上から順に示した図。1 準備する、2 仕掛けを入れる(サビキは足元に落とす、ちょい投げは投げる)、3 待つ・誘う、4 アタリとアワセ、5 取り込む、6 片付ける。 釣りは6つの段階で進む 1 準備する 竿・リール・糸・仕掛け 2 仕掛けを入れる サビキ 足元に落とす ちょい投げ 投げる 3 待つ・誘う 狙う深さで 4 アタリとアワセ 針を掛ける 5 取り込む 糸をゆるめず巻く 6 片付ける ゴミは持ち帰る

はじめての人には、足元に仕掛けを落とすだけのサビキ釣りがおすすめ。投げる練習は、慣れてからちょい投げで始めれば大丈夫です。

  1. 準備する:竿を伸ばし、リールを付け、糸を通して仕掛けを付ける
  2. 仕掛けを入れる:サビキ釣りは足元に落とす。ちょい投げは投げる
  3. 待つ・誘う:狙う深さで待ったり、ゆっくり動かしたりする
  4. アタリとアワセ:魚がエサに食いついた合図に気づき、針を掛ける
  5. 取り込む:糸をゆるめずに巻いて、魚を手元まで寄せる
  6. 片付ける:仕掛けとゴミを片付けて、道具を洗って帰る

このうち、はじめての人におすすめなのは、足元に仕掛けを落とすだけのサビキ釣りです。投げる練習は、慣れてからちょい投げで始めれば大丈夫です。

① 竿とリールの準備

リールを付けて、糸を通してから竿を伸ばす

まず、縮めたままの竿のリールシートにリールをしっかり差し込み、ゆるまないように留め具を締めます。糸をガイドに通してから、振出竿を穂先側から順に引き出して伸ばすと、スムーズに準備できます。竿の各部の名前や振出竿の扱い方は、STEP2でまとめています。

糸をガイドに通す

糸をガイドに通す 糸をガイドに通す手順の図。上は縮めた竿で、リールから出た糸を手元に近いガイドから順に、すべてのガイドに通している。中は穂先から竿を伸ばし、ガイドが一直線に並んだ状態。下の赤い枠は、ガイドを1つ飛ばして糸を通した悪い例。 糸をガイドに通す 縮めたまま、手元のガイドから順に 1 2 3 … 穂先から伸ばして、一直線に × ガイドを飛ばす

ベールを起こして糸を出し、手元に近いガイドから順にすべてのガイドへ。通したら穂先側から竿を伸ばし、ガイドを一直線にそろえます。ガイドを1つでも飛ばすと、糸が引っかかったり竿が折れたりする原因になります。

  1. リールのベールを起こして、糸を出せるようにします。
  2. 手元に近いガイドから順に、すべてのガイドに糸を通します。
  3. 穂先側から竿を伸ばし、ガイドが一直線に並ぶようにそろえます。ベールを戻し、ガイドを1つ飛ばしたり、糸が竿に巻きついたりしていないか確かめます。

ガイドを1つでも飛ばすと、投げたときに糸が引っかかったり、魚が掛かったときに竿が折れたりする原因になります。

仕掛けを付ける

糸の先に、スナップ付きサルカンで仕掛けを付けます。糸の結び方は「釣り糸の結び方」で解説しています。サビキ仕掛けは、竿より長いと扱いにくいので、竿の長さに合わせて切ってから使いましょう。切るときは下のほうの針を切り、切り口にオモリやカゴを付けるスナップ(サルカン)を結び直します。切った残りの針も、ていねいに持ち帰ります。

ドラグを合わせる

ドラグは、魚に強く引かれたときに糸を出して、糸が切れるのを防ぐしくみです。仕掛けを付ける前に、竿先から出た糸を手で持って竿を曲げるように引っぱり、強めに引くと「ジーッ」と糸が出るくらいに合わせておきましょう。針のついた仕掛けを手で引くのは危ないので、必ず仕掛けを付ける前に確かめます。締めすぎると糸が切れやすく、ゆるすぎると針がしっかり掛からず、魚を寄せられません。

ドラグの確かめ方 仕掛けを付ける前に、竿先から出た糸を手で持って下に引き、竿を曲げてドラグを確かめる図。リールのスプールの前にあるドラグつまみに印があり、強めに引くとジーッと糸が出る。 ドラグの確かめ方 ※ 仕掛けを付ける前に 手で糸を引く ドラグつまみ ジーッ

仕掛けを付ける前に、竿先から出た糸を手で持ち、竿を曲げるように引きます。強めに引くと「ジーッ」と糸が出るくらいに、スプールの前のドラグつまみで合わせましょう。針のついた仕掛けを手で引くのは危ないので、必ず付ける前に。

② 竿の持ち方と、指のかけ方

竿の持ち方と指のかけ方 投げる前の準備を4コマで示した図。1 竿先から仕掛けまでの糸を30から50センチにする。2 リールの脚を中指と薬指のあいだにはさんで竿を持つ。3 スプールから出た糸を人差し指の第一関節にかける。4 糸を指にかけたまま、もう片方の手でベールを起こす。 竿の持ち方と指のかけ方 1タラシ(竿先から仕掛けまで)30〜50cm2リールの脚を、中指と薬指のあいだにはさむ3人差し指の第一関節に糸をかける4糸をかけたまま、反対の手でベールを起こす

①タラシ(竿先から仕掛けまで)を30〜50cmに ②リールの脚を中指と薬指のあいだなどにはさむ ③人差し指の第一関節あたりに糸をかける ④糸を指にかけたまま、もう片方の手でベールを起こす(順番を逆にすると糸が一気に出ます)

  1. タラシを30〜50cmにする:竿先から仕掛けまでの糸の長さ(タラシ)を、30〜50cmくらいに巻き取ります。
  2. リールの脚を指ではさんで竿を持つ:リールの脚(竿に付いている部分)を、中指と薬指のあいだなどにはさむと、竿が安定します。
  3. 人差し指に糸をかける:スプールから出ている糸を、人差し指の第一関節あたりにかけます。
  4. ベールを起こす:糸を指にかけたまま、もう片方の手でベールを起こします。この順番を逆にすると、糸が一気に出てしまうので注意しましょう。

③ 投げ方:時計の針で覚える

投げる前には必ず、後ろと周りに人がいないか、頭の上に電線や木がないかを確かめましょう。基本の投げ方は、竿を頭の上から前に振る「オーバーヘッドキャスト」です。

投げ方は時計で覚える 真上を12時とした時計の文字盤で竿の位置を表した図。投げる方向は左。竿を1時の位置まで振りかぶり、前へ振って11時の位置で人差し指の糸を離し、10時の位置で竿を止める。 投げ方は時計で覚える 12時(真上) ← 投げる方向 1時 11時 10時 1時まで 振りかぶる 11時で指を離す 10時で止める 手元

真上を12時として、1時まで振りかぶり、前へ振って11時(真上より少し前)で指を離し、10時で止めます。指を離すのが早いと仕掛けが高く上がり、遅いと目の前にたたきつけてしまいます。

  1. 体を、投げたい方向に向けます。
  2. 真上を12時として、竿を1時くらいの位置までゆっくり振りかぶります。
  3. 竿を前に振り、11時くらい(真上より少し前)の位置で、人差し指の糸を離します。
  4. 竿は10時くらいで止め、仕掛けが飛んでいく方向に竿先を向けておきます。

指を離すのが早すぎると仕掛けが高く上がり、遅すぎると目の前の水面にたたきつけてしまいます。力いっぱい振る必要はありません。まずは軽く、まっすぐ投げることを目標にしましょう。周りに人が多いときは、竿を下から前に振り出す「アンダーキャスト」で、足元近くに投げるのが安全です。投げ方の種類は「キャストって何?」でまとめています。

うっちー
力いっぱい投げたら、仕掛けが目の前にボチャンって落ちそう(笑)
アジル
……水切りの石も、力より投げる角度が大事らしいよ。力まかせ派には、ちょっと耳が痛いやつ

着水したら:ベールを戻して糸ふけを取る

仕掛けが水面に落ちたら(ちょい投げのように底まで沈める場合は、底に着いて糸が出なくなってから)、手でベールを戻し、たるんだ糸(糸ふけ)をハンドルを回して巻き取ります。糸がたるんだままだと、アタリが分からず、根掛かりの原因にもなります。

④ サビキ釣りの流れ

サビキ釣りの流れ サビキ仕掛けの動かし方を、水中の断面図で4つ並べた図。1 仕掛けを底まで落とす。2 ハンドルを1から2回巻いて底から少し離す。3 竿をあおってカゴからコマセを出す。4 30から50センチずつ上げて止め、アタリを待つ。反応がなければまた底から繰り返す。 サビキ釣りの流れ 1234底まで落とす1〜2回巻くあおってコマセ上げて待つ反応がなければ、また底から

①底まで落とす ②1〜2回巻いて底から離す ③竿を小さくあおってコマセを出す ④30〜50cmずつ上げては止めて待つ。釣れた深さ(タナ)を覚えておきましょう。

  1. カゴにコマセを詰める:カゴの8分目くらいまで入れます。詰めすぎると出にくくなります。
  2. 足元に落とす:ベールを起こして、仕掛けをまっすぐ沈めます。
  3. いったん底まで落とす:糸が止まったら底に着いた合図です。ベールを戻して、ハンドルを1〜2回巻いて底から少し離します。
  4. 竿をあおってコマセを出す:竿を小さく上下に動かして、カゴからコマセを出します。
  5. 少しずつ上げて待つ:30〜50cmくらいずつ巻き上げては止めて、アタリを待ちます。反応がなければ、また底から繰り返します。

魚がいる深さ(タナ)は日によって変わります。釣れた深さを覚えておき、次もその深さを重点的に探りましょう。サビキ釣りのコツは「サビキ釣りのやり方」でくわしく解説しています。

⑤ ちょい投げの待ち方・誘い方

ちょい投げの誘い方 ちょい投げの誘い方を水中の断面図で4コマに示した図。1 投げたら糸を出しながら底まで沈める。2 ベールを戻して糸ふけを取り、糸を張る。3 竿を横にゆっくり引いて、オモリを底で少し動かす。4 止めて待つ。そのあと竿を戻しながら糸を巻き、3からくり返す。 ちょい投げの誘い方 1底まで沈める2糸を張る3横にゆっくり引く…4止めて待つ竿を戻しながら巻く → ③へ(くり返す)

着水したら底まで沈め、糸ふけを取って軽く張ります。竿を横にゆっくり引いて止めて待ち、竿を戻しながら巻く、をくり返して手前まで探ります。

ちょい投げは、仕掛けを投げて底まで沈め、底をゆっくり引いてくる釣り方です。

  1. 投げて着水したら、糸を出しながら底まで沈めます。
  2. ベールを戻して糸ふけを取り、糸を軽く張ります。
  3. 竿を横にゆっくり引いて仕掛けを少し動かし、止めて待ちます。竿を戻しながら、たるんだ糸を巻き取ります。
  4. これを繰り返しながら、手前まで探ってきます。

引いてくる途中で重くなって動かなくなったら、根掛かりかもしれません。竿をあおらず、糸をゆるめたり、角度を変えて引いたりしてみましょう。竿を置いて待つ「置き竿」をするときは、魚に竿ごと海に引きこまれないよう、竿受けを使ったり、竿を足元にしっかり置いたりしましょう。釣り場によっては、置き竿や投げ釣りが禁止されていることもあるので、ルールに従いましょう。

⑥ アタリとアワセ

アタリは、魚がエサに食いついた合図です。次のようなところに出ます。

アタリはここに出る アタリが出る4つの場所を小さな図で示した図。竿先が小さく動く、竿を持つ手元にコツンと伝わる、張っていた糸がゆるんだり横に走ったりする、ウキ釣りならウキが沈んだり横に動いたりする。 アタリはここに出る 竿先 小さく動く 手元 コツンと伝わる 糸 ゆるむ・走る ウキ 沈む・横に動く

竿先は、波の揺れとはちがう「ククッ」「グン」という小さな動き。手元には「コツン」という感触や急に重くなる感じ。糸が急にゆるんだり横に走ったり、ウキが沈んだり横に動いたりするのもアタリです。

  • 竿先:波の揺れとはちがう、「ククッ」「グン」という小さな動き
  • 手元:竿を持つ手に伝わる「コツン」という感触や、急に重くなる感じ
  • 糸:張っていた糸が急にゆるんだり、横に走ったりする
  • ウキ:ウキ釣りなら、ウキが沈んだり横に動いたりする

アワセは、竿を立てて針を魚の口に掛ける動作です。サビキ釣りは、アジなどが自分から針に掛かることが多いので、強く合わせなくても大丈夫です。ブルブルと魚がかかったら、そのままゆっくり巻きましょう。ちょい投げでは、アタリがあったら、糸を張ってから竿を小さく立てるように合わせます。大きく振りすぎると、魚の口が切れたり、仕掛けが飛んできたりするので注意しましょう。

⑦ 取り込み

  • 竿の角度を保って、一定の速さで巻く:巻くのをやめたり、竿を寝かせたりすると糸がゆるみ、魚が外れやすくなります。
  • 強く引かれたらドラグに任せる:無理に巻かず、竿を立てたままドラグで糸を出させて、魚が弱るのを待ちます。
  • 小さな魚は抜き上げる:水面まで寄せたら、竿の弾力を使って、同じ力のまま一気に持ち上げます。
  • 大きな魚や足場が高いときはタモで:先にタモを水の中に入れておき、魚を頭のほうから網に誘導して入れます。くわしくは「タモって何?」で解説しています。

取り込んだ魚の持ち方や針の外し方は、次のSTEP5で解説しています。

⑧ 片付け

  • 仕掛けを外し、針が出たままにならないよう、元の袋や仕掛け巻きにしまいます。
  • こぼれたコマセは、足元を水で流してきれいにします。
  • 切れた糸やゴミは、必ず持ち帰ります。糸は、鳥や生き物に絡まる原因になります。
  • 竿は手元側から順に縮めます。家に帰ったら、竿とリールを真水で洗いましょう(手入れの方法はSTEP2)。
うっちー
釣れた瞬間はうれしくて、片付けのことなんて忘れちゃいそうだな
アジル
キャンプだと、『来たときよりもきれいに』って言うらしいよ。……釣り場も、それでいこう

よくある失敗と対策

よくある失敗こうすれば防げる
投げた瞬間に糸がからまったガイドを全部通しているか確かめる。着水したら(底まで沈めるときは底に着いてから)ベールを戻して糸ふけを取る
仕掛けが足元に落ちる・真上に上がる指を離す位置を11時くらいに。力まずに振る
魚が掛かったのに、巻いている途中で外れた巻くのを止めず、竿の角度を保って一定の速さで巻く
魚に引かれて糸が切れたドラグを締めすぎない。竿を寝かせず、立てておく
置き竿が海に持っていかれた竿受けを使う。竿から離れない
ここに注意
  • 投げる前は、後ろと周り、頭の上を必ず確かめる
  • サビキ仕掛けは針がたくさんついているので、振り回さない
  • ライフジャケットを着けて釣りをする(STEP1)
  • 見たことのない魚や、毒のある魚は素手で触らない(STEP5)

まとめ

  • 釣りは「準備→仕掛けを入れる→待つ・誘う→アタリとアワセ→取り込み→片付け」の6段階
  • 糸はすべてのガイドに通す。ドラグは、強めに引くと糸が出るくらいに合わせる
  • 投げるときは、指に糸をかけてからベールを起こし、1時まで振りかぶって11時で離す
  • 着水したら、手でベールを戻して糸ふけを取る
  • 取り込みは、竿を立てて一定の速さで巻く。強い引きはドラグに任せる

QUEST CLEAR

投げて、掛けて、寄せる流れを手に入れた。

次は、釣れた魚をどう扱うか。

参考:ダイワ「初心者入門 投げ方」、ダイワ「初心者入門 サビキ」、ダイワ「初心者入門 チョイ投げ」、農林水産省 aff「海釣り体験ガイド」、Honda釣り倶楽部「チョイ投げ」。

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この記事を書いた人

LAPIN FISHINGの運営者。何年たっても初心者気分が抜けない、自称・永遠の釣り初心者です。アニメ・漫画・ゲームが好きで、思い立ったらノリで動くタイプ。相棒のうさぎ・アジルと一緒に、調べたことや試したことを記事にしています。

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